「秋だから切る」って、本当に必要?
9月になると、
なぜか口にしやすくなる言葉がある。
「秋だし、切ろうかな」
理由は、
はっきりしていないことが多い。
・季節が変わったから
・気分を変えたいから
・なんとなく、今のままは違う気がする
どれも、間違っていない。
でも、
それだけで切る必要があるかは、別の話。
季節が変わる=切る、になっていない?
日本の季節は、
髪の判断に強く影響する。
春になったら軽くしたくなるし、
夏になったら結びたくなる。
そして、
秋になったら「切る」。
この流れ、
なんとなく正解っぽいけど、
実はかなり曖昧。
季節が変わったことと、
髪を切る理由は、
必ずしもイコールじゃない。
9月は、まだ“完成の季節”じゃない
9月は、
秋の始まりではあるけれど、
秋の完成形ではない。
・暑い日もある
・服もまだ軽い
・気分も揺れている
この状態で
「秋仕様」に完成させると、
10月にズレを感じることも多い。
9月は、
完成させない勇気がちょうどいい月。
「切りたい気分」の正体
9月に出てくる
「切りたい」という気分。
その正体は、
長さそのものじゃないことが多い。
・気分を切り替えたい
・夏を終わらせたい
・少し大人っぽくしたい
つまり、
変えたいのは“気分”であって、
必ずしも“長さ”じゃない。
切らなくても変えられることは、意外と多い
9月は、
切らなくても変えられる選択肢が増える。
・分け目を変える
・顔まわりだけ整える
・重さの位置を調整する
・スタイリングの仕方を変える
これだけで、
見え方はかなり変わる。
「切る」前に、
「整える」。
9月は、
この順番がきれい。
「切らない選択」は、逃げじゃない
たまに、
「切らないのは、決断できてないだけ?」
と感じる人もいる。
でも実際は逆。
9月に切らない選択ができる人は、
ちゃんと先を見ている。
・10月どうしたいか
・11月に何を着たいか
・どんな雰囲気でいたいか
未来を想像できているから、
今を急がない。
僕が9月に「まだ切らなくていいかも」と言う時
9月のカウンセリングで、
よくこう言う。
「切らなくても、成立してますよ」
それは、
・今の服に合っている
・毛先に体力がある
・夏の名残がいいバランス
こういう時。
成立している髪は、
無理に壊さなくていい。
もちろん、切った方がいい人もいる
誤解してほしくないのは、
「9月は絶対切らない方がいい」
と言いたいわけではない。
・バランスが完全に崩れている
・切らないと扱いづらい
・今の気分がはっきりしている
こういう場合は、
切ることで前に進める。
ただしそれでも、
切りすぎない。
9月に切るなら、決めすぎない
9月に切るなら、
意識してほしいことがある。
決めすぎないこと。
・長さを詰めすぎない
・雰囲気を固定しすぎない
・秋の完成形にしない
9月は、
余白を残して切る月。
髪は、季節の進行に合わせて変わる
秋は、
一気に来ない。
9月
→ 10月
→ 11月
少しずつ深くなる。
髪も、
それに合わせて
少しずつ変わっていく方が、
自然で、きれい。
「切るかどうか」で迷っているなら
迷っているなら、
それはまだ答えが出ていないということ。
9月は、
迷っていい。
無理に結論を出さなくていい。
・今日は整えるだけ
・方向性だけ決める
・もう少し様子を見る
それで十分。
最後に
「秋だから切る」
この言葉は、
便利だけど、
少し雑な判断でもある。
9月は、
その雑さを手放せる月。
切るかどうかより、
今の自分に、
この髪が合っているか。
そこから考えていい。
決めなくていい。
でも、
一度ちゃんと見てみる。
それが、
9月らしい髪の向き合い方。
迷っているなら、
切る前に、
一度相談してください。
秋は、
これからゆっくり深まります。
